最近は主婦が二、三人寄ると「学生たちの就活」が話題に上ることも珍しくない。この場合、「○○さんちのA君が大企業四、五社の内定を取ったらしい」などということはあまり話題にならない。「私たちの頃と違って、今の学生たちのシューカツは大変なのよ。大企業に採用されたら万々歳。就職すること自体が難しいらしいの。お隣の息子さんは昨秋から二〇社近くも面接を受けたけれど、まだ就職先が決まっていないそうよ。奥さんもウツになりそうと嘆いていたわ」、「ウチの娘が大学三年になるのは三年先だけれど、就職氷河期は終わっているのかしら」といった具合だ。
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「就職が決まらない。明けても暮れても就職のことが頭から消えない」新聞の投書欄には毎週のように、若者たちの悲鳴が載る。実際、二〇一〇年春、就職先が決まらずに卒業時期を迎え、大卒無業やパート、アルバイトなどのフリーター生活を余儀なくされた者や二〇社、三〇社も面接で落とされ、すっかり自信を無くし就活を途中で断念し、大学院進学や専修学校に進路変更した学生も少なくなかった。また就職留年や既卒で「二年目の就職活動」にいそしむ若者も激増した。まさに就職氷河期再来といった就職難に見舞われたのだが、こうした状況は、この一〇月から本格化した二〇一一年度の就職戦線でも変わっていない。